2011年05月31日

原発作業員2人、250ミリシーベルト超を被ばくか

東京電力は30日、福島第1原発事故の作業に当たった男性社員2人が、緊急時の被ばく線量限度である250ミリシーベルトを超えた恐れがあることを明らかにした。2人は30代と40代で、3、4号機の運転員。23日の測定で、甲状腺に取り込まれたヨウ素が、ほかの作業員の10倍以上多いことが判明した。被ばく悪化を防ぐヨウ素剤を、2人が継続して服用しているかを東電が把握していなかったことも分かり、同社の被ばく管理のずさんさが、あらためて浮き彫りになった。東電社員の男性2人は30日、放射線医学総合研究所(千葉市)で受診した。尿検査で代謝に伴うとみられる放射性ヨウ素131が検出されたが、甲状腺被ばく特有の症状などの異常はなく、同日午後に帰宅。内部と外部被ばくを合わせた線量を確定するため、放医研は来週にも再診察する。東電は、2人がヨウ素剤の服用を継続していたかを、把握していなかった。2人はそれぞれ、3月13日に2錠を一度に服用しただけ。東電は「2日目(14日)以降は毎日1錠ずつ飲むよう指導したが、なぜ飲まなかったかは調査中」と説明。原子力安全委員会は、ヨウ素剤は甲状腺機能低下などの副作用があるが、14日までなら連続服用が可能であることを、東電に助言していた。5月23日の測定で、2人の放射性ヨウ素131がそれぞれ7690ベクレル、9760ベクレルで、通常の約10倍以上多いことが判明。外部被ばくは約74〜89ミリシーベルトで、総計250ミリシーベルトを超える可能性がある。被ばくが250ミリシーベルトを超えた場合、東電の労働安全衛生法違反となる可能性もある。ある東電関係者は「ヨウ素剤の服用は強制されるわけでもなく、現場で働く人たちの中には、飲まない人もいる」と証言。副作用を恐れて飲まない作業員も多くいる実情を明かし、東電が服用の有無を確認せずに、線量の高い現場へ作業員を派遣していた実態が浮き彫りになった。東電は「(放射性物質の排出促進などの)緊急時医療が必要という段階ではない」と説明。社員2人に自覚症状はなく、これまでの健康診断で問題もなかった。今後、同様の作業をした約150人についても調査するという。細野豪志首相補佐官(39)は「作業員の環境が厳しいことを示している。放射線管理で国が踏み込んでできることはないか検討したい」と述べた。しかし、作業員の被ばく線量限度を引き上げる可能性については否定的。「上限を上げることはやりたくない。作業員をできるだけ増やすことで対応するのが、東電と政府の見解」と述べ、作業員の安全を優先する方針を示した。



posted by 由美 at 13:18 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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