記事元:スポーツ報知
2010年06月15日
ミズノ社製にボール統一…来季から全球場&球団
プロ野球の実行委員会が14日、都内のホテルで行われ、来季から試合球をミズノ社製に統一することで12球団が合意した。今後、単価などの条件面の細部を詰め、改めて発表される。現在、使用されているものよりも反発係数を落としたNPB公式試合球をつくり、全球団、全球場で同じボールが使われることになる。昨年3月、WBCで連覇を達成した直後から議論がスタートした試合球統一に、結論が出た。コミッショナー事務局の下田事務局長は「まだ発表はできない。基本的には、来年から。12球団が合意? はい」と慎重に言葉を選びながらも、合意に達したことを認めた。障害となっていたのは、ヤクルトがゼット社と結んでいる来季までの契約。ヤクルトの新(あたらし)球団常務は「(統一することで)内定しました。単価とか条件が詰まってないから内定。それ以外の詰めがあるから、メーカーと話して、よりよい解決策を見つけたい。とにかく2社(ミズノとゼット)と話し合うしかない」。関係者によると、試合球以外の練習球などで調整していく見込みだ。ボールの統一が議論され始めた当初から、挙がっていたのはミズノ社の名前だった。現在、1軍の試合球を供給しているのはミズノ、ゼット、久保田、アシックスの4社。ミズノだけを使用しているのは8球団だが、併用を含めると全12球団にボールを供給している。1、2軍を合わせると、必要な試合球は年間約2万4000ダース。1万ダースの在庫を空調の整った適切な環境下で保管することを求めるなど、供給の安定度を考慮しての結論だった。生産体制などをヒアリングした結果を社名を隠して12球団に提示し、アンケートを行ったところ、回答した球団はすべてミズノ社を支持した。試合球の統一は、国際試合での違和感を軽減することが目的の一つ。MLB使用球と比べて飛びすぎるという批判もあり、まずは反発係数を落とすことからスタートする予定だ。秋季練習には新公式試合球の供給が間に合うように、メーカー側との話し合いを進めていく。
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