2010年06月15日

日本、1点守り切りカメルーンに勝利 南アW杯

◆南アW杯第4日 ▽1次リーグE組 日本1─0カメルーン(14日・ブルームフォンテーン) アフリカの雄・カメルーンと対戦した日本代表は、前半39分にMF本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=が挙げた先制点を最後まで守り切り、FWエトーを中心に高い攻撃力を誇るカメルーンを完封。4回目の出場で初めてW杯の大会初戦に勝利し、勝ち点3を手にした。また、すべて日本国内で戦った2002年日韓共催大会を除くと、国外開催のW杯で勝利したのは初めて。試合は立ち上がりからお互いに相手の出方をうかがうように比較的静かに進んだが、前半39分、日本は松井が右サイドをドリブルで突進。クロスがファーサイドの本田に渡り、本田が落ち着いて左足でカメルーンのゴール左スミに押し込んだ。そのまま、1−0で日本がリードして前半を折り返した。後半、カメルーンは前がかりに攻めてきたが、日本の守備隊形は崩れず、右サイドで待つエトーにもなかなかボールが回ってこない展開。決定的なチャンスを作れず、あせるカメルーンは次第にロングボールをゴール前に放り込むパワープレーが目立つようになり、高い身体能力を武器に力まかせに日本ゴールをこじ開けようとした。40分にはエムビアの強烈なミドルがクロスバーを直撃。ロスタイムには右サイドから放り込まれたクロスをウェボマに頭で合わせられたが、これもGK川島がしのいだ。日本は最後までカメルーンの猛攻を封じ、そのまま逃げ切り。次戦、19日にはこの日デンマークを破ったオランダと激突する。

岡田武史・日本代表監督「勝つことに徹した試合だった。きょうの終了のホイッスルは次のオランダ戦の始まり。またオランダ、デンマークという強いチームとやらないといけない。アウェーのW杯で初めての勝利ということだが、まだわれわれは何も手にしてないと思っている」
カメルーン・ルグエン監督「がっかりしている。良い結果を期待していた。前半、選手たちがナーバスになりすぎた。実力を出し切っていない。フラストレーションがたまった」
本田圭佑「結果が出ていなくて、正直雰囲気は良くなかったが、岡田さんを中心にチームは前に進んできた。それが結果につながった。自分たちの強みは団結力。力を信じて、しっかり守ったのが大きい。(得点は)ボールが良かった。足元に止めて、決めるだけだった。最近外すことが多かったけど、本番でゴールができて良かった。これでいい雰囲気でオランダ戦にいける」
長谷部誠「チームみんなで勝ち取った勝利。まずここで1勝して次につながる結果だったと思う。相手は個人能力が高いが、日本は組織で戦う。それがうまくいった」
松井大輔「一番大事な初戦で勝つことができてうれしい。勝つことによって自分たちの力を証明できた。(先制点の)クロスの場面は左足でけりたかったので、中に切り込んだ。うまく本田がいてくれた。前半がすごく大事だった」
長友佑都「本当にうれしい。(エトーには)絶対負けたくなかった。ほとんど仕事をさせなかったと思う。みんなで守備ができた。次はもっと攻撃でも(前に)いきたい」
川島永嗣「前半からみんな守備を頑張ってくれた。(後半は)向こうはパワープレーできたが、みんなが体を張ってプレーしてくれた。(攻められた)あの時間は絶対に自分が守ろうと思っていた。ゼロで終われてよかった」
犬飼基昭・日本サッカー協会会長「関係者がみんなホッとしていると思う。チームとして高い目標を掲げてやっている。それが結果に結びついてよかった。選手のコンディションも上がってきて、高地対策もうまくいった。岡田監督には「よかったね。次(オランダ戦)だよ」と言った」
原博実・日本サッカー協会強化担当技術委員長「先取点が大きかった。相手も初戦で本来の力を発揮していなかった。内容はともかく初戦で勝ち点3を取れたことを評価したい」

記事元:スポーツ報知
posted by 由美 at 06:55 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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